五限目_写真をたくさん見た話

f:id:marukam:20191123031804j:image

 

先日、ずっと行ってみたかった東京都写真美術館に行けた。そこで開催されていた"山沢栄子 私の現代"と"イメージの洞窟 意識の源を探る"で気になったアーティストの覚え書き。

添付写真はあたかも一緒に見に来た人のように写る全く知らない人、良い展示見れましたよね。


山沢栄子 私の現代

絵を元々描いていた人だけあって、物の切り取り方が絵画みたいな印象が強かった。

第一章の私の現代は近くでも遠くから見ていても写っている物の輪郭が綺麗で、時々現れる遊び心?にとてもわくわく。

前半の静物を撮っている作品も好きだったけど、第二章の遠近にあったポートレートも撮っている人と被写体の人となりが感じられてすごく好みで

「仔犬」や「いやだいやだ」、「……は何処へ?」「ボクのねらい」みたいな組写真のセンスに衝撃。一周回って新しく感じるって誰かが呟いていたけれど、本当に新鮮に感じた。

最後に流れていたインタビュー映像で、この人は写真が大好きなんだろうなというのが伝わってきて私もこの人自身も写真自体も好きだなぁとしみじみ。

あと印象深かったのが、後半にあった新聞記事かなにかの文章で 仕事を愛すること、健康な身体であること、強い精神力、的なことが書かれていて それもすごくかっこいいと思った。

全部見終わった後にまた最初から眺めちゃう展示。第一章から第四章までの流れも分かりやすくて見応えがあった。

 

イメージの洞窟 意識の源を探る

順番ばらばらだし、飛ばし気味だけど、慌てて書いたのでメモ書き。


ゲルハルト・リヒター

名前だけすごく見覚えがあったんだけど、何で知っていたのかは思い出せなかった。でも有名な人だと思うので授業で聞いたのかも。

写真の上から油彩でペインティングを施してて、色の混じりに絵具が固まって出来てる立体感と元の写真がどういうものなのか気になって思わず凝視してしまう好きな作品。

解説パネル?に、視ることについて重きを置いてる的なこと書いててこれは見ちゃうよなぁって思った。


フィオナ・タン

海で人々が舟を漕いでる映像。

モノクロベースのものに赤っぽく加工されたり青っぽく加工されたりしていた。ノイズの動きが好き。一枚絵に、動きのあるノイズかけるだけでも動いてるように見えそうだなぁ。あと、あのバックで流れている音楽は誰が作ったのか気になる。作者自身?

人をダメにするソファーが置いてあって、ゴロリと寝転がりながら鑑賞した。寝転がって大きな映像をみるの非日常感増して楽しい。

ラストで男の人が波打ち際にいるのが印象的だった。


アーカイブに残された映像をつなぎ合わせたファウンド・フッテージという手法。

知らなかったけど、誰が撮ったか分からないものをコラージュしていって作品を作るってこと?事実として残っている映像に、第三者がストーリーをつけて切り貼りしてるのに気付かず こういうことが起こったんだろうか?と想像させられる。それを見た人もまた勝手に想像して付け加えていく感じ不思議体験。連想を知らぬ間に伝達していく、みたいな。


ジョン・ハーシェル

カメラ・ルシーダという手法を使って、

写っている像をトレースしてデッサンした日傘をさす女性の絵。(これも写真と言った方が良い?)小学校の頃、好きなイラストとトレーシングペーパーを片手で窓に押さえつけながら外の光を使ってイラストをトレーシングペーパーの上から鉛筆でなぞったことを思い出した。

解説文にあった、

"写真の発明にかかかわった研究者たちはみな、写真という技術が確立すれば、真を写す信頼性の高い記録、疑いようのない画像によって、個人の認識の差異を埋めれると信じていたのかもしれない。"

って言葉にすごくロマンを感じた。


北野謙

乳児をフォトグラムした大きなプリント作品。

あんなに大きなフォトグラム、どうやって撮ったんだろう?とても広い真っ暗闇の空間で印画紙の上に赤ん坊がハイハイしている図が頭に浮かんでびっくりした。

展示方法が額のような木枠を作って、

その木枠の中にプリントをぺたりと貼り付けていてこういう方法もあるんだなぁと思った。


この前後で、吉田ユニ展 Dinalogと写真新世紀深瀬昌久 家族 の展示も観たけど長くなってしまうのとまだ上手く言葉にまとめれていないのでまた書くつもり。

 

最近のよかったこと

極度に少食になってきてしまっていたのが、やっと毎食お腹いっぱいになるまで食べれるようになった。撮影終わりにカツカレーを美味しいおいしいと思いながら食べていたら、共演者の方に「見てて気持ちいいぐらい美味しそうに食べますね。」と褒められた。お腹空いて、ご飯が美味しく食べれることは幸せなんだなぁと もぐもぐ噛み締めた。


人と会話している時に、自分の周りの人たちの考え方がたくさん知れて とても新鮮で楽しい。価値観違うのがおもしろくていい。


東京から帰ってくると ずっと探していたコインケースが見つかった!お金はもとから入れてなかったし、家のどこかにあるはずと思っていたら最近使っていなかったバッグのポケットに入ってた。こういうの嬉しいね。